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地理部山口合宿レポート3日目
地理部 2022-09-16
最終日ということもあり滞在時間こそ長くはなかったが、そのなかでも今回の合宿のテーマである、山口の近代産業の成長を間近に感じられることができた。
若干名所定の時刻に起きず、朝食を食べられなかった部員はいたものの、ほとんどの部員がホテルで朝食を食べ、これまた集合時間を間違えて集合時間に遅れた部員もいたが、予定の時刻より15分早くホテルを発ち、バスでUBEに向かった。
UBE本社
1時間ほどしてUBEに到着し、企業説明を受けた。特に印象に残ったのは、まさにUBEの街で育った庵野秀明監督が、『シン・ゴジラ』のゴジラの日本上陸に当たって宇部に上陸し、UBEの工場を破壊して日本に上陸する予定であったものの、宇部の海は浅く、水深20メートルほどしかないためにゴジラが水中を泳ぐ際に海面から体がはみ出てしまうことが判明し、泣く泣く東京湾からの上陸に変更せざるを得なかったというエピソードを破壊を免れたUBEの職員さんが楽しそうに話してくださったことだ。企業説明の時間が思ったより長く、展示コーナーを見る時間が少なくなってしまったことが少し残念だった。
企業説明を終え、バス車中での工場見学に移った。工場群は想像を絶する大きさで、意外と身近にある様々なものの製造ラインを見ることができた。化学工場を見たのちにセメント工場を見学したので、規模の違いに驚かされた。
工場の見学を終え、一般道を通っていると突如踏切が現れ、遮断機が下りていたので電車が来るのかと思っていたところ、踏切内を2連トラックが何台か通り過ぎた。実は、この踏切は日本最大の私道の一部で、UBEの自社鉱山で採掘された石灰石を32キロメートルにもわたる自社の道路を使って宇部の自社工場にトラックで運んできているのである。踏切を渡り私道に沿って進み、少し行った先にある入り口から私道に入った。基本トラックが走る道だからか道幅が広く、路面も公道に比べて平らだった気がする。最大の私道に架かる橋である興産大橋を渡って対岸へ行き、Uターンして元の工場に戻った。合宿の行程としてはほとんどここで終了で、UBEからバスでホテルに戻ったのちに新山口駅で各自昼食を確保し、お土産等を購入したのちに新幹線に乗り、帰途に就いた。余談だが、新山口駅にて購入したパンが非常においしかったので、共有したい。
専用道路を走るトレーラー