Articles
地理部山口合宿レポート1日目
地理部 2022-09-16
はじめに
我々地理部は3年ぶりの開催となった合宿で山口県に訪れた。朝の8時という早朝から東京駅を発ち、5時間ほど電車に揺られていると山口についた。そこから昼食を食べ、午後から本格的に見学がスタートした。1日目は関門海峡を中心に見学した。道中で訪れた主な場所は順番に赤間神社、関門海峡トンネル、門司港であった。これからこの3つの場所について記していく。
1. 赤間神宮
壇ノ浦の戦いで敗れ、8歳という年齢で入水した安徳天皇ら平家一門が祀られている赤間神宮。朱塗りの建物は美しく、荘厳であった。また、赤間神宮の前身の阿弥陀寺は有名な怪談である<耳なし芳一>の舞台になった寺である
赤間神宮
2. 関門海峡トンネル
関門海峡トンネルはその名の通り、関門海峡をつなぐ全長780メートルの海底トンネルである。なんと歩行者は無料で通行することができる場所で、道中ではランニングしている人もおり、驚いた。通勤や通学に利用する人もいるらしい。また、関門海峡は源平合戦の決戦の舞台となった壇ノ浦がある。この壇ノ浦の戦いにおいて潮の速さが勝敗に直結したという説があることは有名な話だが、実際に見てみるとかなり速く、また波も荒かった。最大で時速8ノット(時速約15キロ)もあるという潮の流れは迫力があった。
関門海峡トンネル
義経像と関門橋
3. 門司港
門司港は1988年に開港し、当初は九州の入り口など、交通の要衝であったが、1942年に関門海峡トンネルが開通したことで、門司港を経由せずに九州と本州の行き来が可能になったので急速にその地位を失った。しかし、1988年に門司港駅舎が重要文化財に指定され、今では歴史的建造物が数多く残る門司港レトロとして観光客を集めている。
また、門司港がある北九州市は戦前中国の大連市との国際航路を結んでいたことから、大連市関連の建物がいくつかあった。私は自由行動で旧大連航路上屋という施設を訪れたが、残念ながら営業時間外で中を見学することができなかった。しかし、白を基調とした幾何学的で近現代的な建築様式はレトロな門司港において異彩を放っており、美しかった。
門司港駅舎
門司港駅ホーム
終わりに
今回私は地理部の合宿に初めて参加し、ただ学校や塾の教科書でしか見たことがなかった景色を実際に見るという貴重な経験ができた。また、特に、一日目は古文で学んだ平家物語など、他分野の知識も絡めながら見たことで、より強く印象に残った。実体験だけでなく、それを自分が学んだこととつなげることでより深い見識を得ることができた。
ここまでつらつらと駄文を書き記してきたが(もはや駄文ですらないかもしれない)私が何を伝えたいかというと、地理部は楽しいということだ。ここまで根気強く文を読んでくれたそこのあなた!地理部に是非きてください!